隅田川に架かる橋 ― 2021年12月16日 19:05
昨年の末、浅草に行ったときのこと。隅田川に架かる吾妻橋から堤防下に降りると川面に沿って舗装された清潔そうな散歩道が続いているのに気がつきました。いわゆる隅田川テラスで、こうした遊歩道が隅田川の川べりに造られているのは前から知っていたのですが、どうも今年のオリンピックに合わせて整備・拡充が行われていたようです。時間が少しありましたので、往復1時間ほど両国橋方面まで歩いてみましたが、なかなか面白い体験でした。
そこでこの隅田川テラスを歩く体験を「散歩コース」にできないかということで、連続歩行が可能そうな千住大橋から開始して最終地を勝鬨橋としてテスト歩きをしてみようと思い立ち、少し前になりますが、友人と二人で実行してみました。
その結果、実際に歩き始めると、一部ではありますが、護岸工事などでテラス部分を通過できない箇所があったり、テラスが橋の下を廻りこんでいないなど、なかなか地図通りには歩けないこともわかりました。それでも、午前中の2時間強の時間で全体の3分の1くらいの距離に当たる吾妻橋までは行けました。なんとかなりそうです。この日は清州橋付近で帰りましたが、2回に分ければ可能ということで実現ができそうです。
隅田川テラス歩きとはいえ、実際には堤防の上も歩き、そして見るものはといえば橋ということになります。つまり実際には「隅田川橋巡り」ということです。そして実はこの橋が美しく、眺めているだけで楽しい経験です。大都市の重要な河川に架かる橋ですから実用性がメインになるのは当然として、架けられている橋は、流れる河とその両岸の市街に広がる歴史と文化にふさわしいだけの品格を持った建築物になっていることが、その興味深さと美しさの理由であるように思われます。
千住大橋から東京湾河口までの間の隅田川に架かる橋は以下の18橋になります。カッコ内は完成と立て直しの年代です。このうち、3橋が国指定の重要文化財に、5橋が東京都の歴史的建築物に指定されています。上の写真は、もっとも美しいと定評のある清洲橋です。
千住大橋 (文禄3年 昭和2年)
千住潮入大橋(平成18年)
水神大橋 (平成元年)
白鬚橋 ☆(大正3年5月 昭和6年8月8日)
桜橋 (昭和60年4月11日)
言問橋 ☆(昭和3年2月10日)
吾妻橋 ☆(安永3年10月17日 昭和6年6月)
駒形橋 ☆(昭和2年6月25日)
厩橋 ☆(明治7年10月6日 昭和4年9月)
蔵前橋 ☆(昭和2年11月)
両国橋 ☆(万治2年 寛文元年 昭和7年11月)
新大橋 (元禄6年12月7日 昭和52年3月27日)
清洲橋 ★(昭和3年3月)
隅田川大橋 (昭和54年10月)
永代橋 ★(元禄11年8月 大正15年12月20日)
中央大橋 (平成5年8月26日)
佃大橋 (昭和39年8月27日)
勝鬨橋 ★(昭和15年6月14日)
★は国指定重要文化財 ☆東京都歴史的建築物
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://mylongwalk.asablo.jp/blog/2021/12/16/9448460/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。