紅葉台のヤマユリ ― 2020年07月20日 18:23
日曜日、本当に久しぶりに太陽が顔を出しました。盛夏になると太陽の光も多少は敬遠気味になりますが、今年は例え暑くとも日の光が欲しいという気持ちになるような陰鬱な日々が続いておりました。おまけにテレビも新聞もさらにわれわれの日常会話も、話題はというとじめじめとうっとおしい新型コロナ感染症のことばかり。ほとんど半年くらいこのテーマは続いています。
ということで、時間はあまりなかったのですが、登山に出かけました。とはいえ、私がひとりで安心して行ける場所はほんの数か所しかありませんが、本日も代わり映えしませんが、最も手軽な高尾山から小仏城山への縦走です。場合により景信山まで足を延ばします。午前9時半過ぎに家を出て、中央線高尾駅に10時半過ぎ到着。私はいつもこの駅から甲州街道を30分ほど歩いて登山口に向かいます。稲荷山登山口から歩き始めますが、連日の雨続きでしたから登山道は泥濘と化しています。新しく購入したAKUの軽登山靴を履いてきたのですが、たちまち茶色い泥だらけになります。
空はいつの間にか青空優位になっていました。このコースは基本的に樹林帯を歩きますから日差しはそうきつくありませんが、それでも大変です。一人ですので30分くらいおきに水を飲みながらゆっくり登るのですが、なんだかまだ2か月間の自粛期間の体力の衰えが続いているようで疲れます。さらに、発汗作用によるエネルギーの消耗が加わりますが、これは、私にとってはほぼ熱中症みたいに作用するものと思われます。毎年のことで、経験しても治るもんじゃないのかな。
これもいつものように高尾山頂上には登らず、5号路を経由して城山方面に向かいます。ここまできてやっと少し元気になってきました。そして紅葉台付近でヤマユリが咲いているのを見つけました。ここから一丁平付近までの登山道わきにはヤマユリの群生が見られます。多分、人の手で植生されたものと思いますが、昨年の7月末に来たときは(すでに梅雨明けで猛烈に暑かったですが)すばらしい光景を見ることができました。
今年は少し遅いのかもしれませんが、咲残ったアジサイとともに鑑賞できたのは幸いです(上の写真)。ヤマユリは山地に生える日本特産のユリで、初夏に咲きはじめると思います。低地の雑木林などにも見られますが、そもそも林自体が身近でなくなっていますのであまり野生種に出会う機会はありません。一丁平に着くと時刻はもう午後1時半でしたので、ここでウグイスの鳴き声を聞きながらカツサンドを食べ、最後は城山を通り過ぎて、小仏峠から甲州街道旧道で下山しました。小仏川の源流も水量が豊富で、音を立てて流れる渓谷の上を涼しい風が吹いていました。途中の湧き水には靴を洗うためのブラシまで用意されていることに気づき、かなり厚くこびり付いていた粘土を落としました。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://mylongwalk.asablo.jp/blog/2020/07/20/9270081/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。