なかなか気分が高揚しません2019年06月17日 06:37


5月中旬の妙義山から以降、けっこう出歩いてはいるのですが、このブログにはなかなか掲載できていません。飯能の奥山として子ノ権現など山上の別天地を巡る伊豆ケ岳歩き、大月駅からも鋭い山頂が望める大菩薩嶺末端のなかなかに厳しい滝子山、雨中のコアジサイがきれいだった大塚山(御岳山)。その間にも、これは登山ではありませんが、渓流間近の露天風呂が素晴らしかった群馬の四万温泉郷にも出かけました。

私は、街を歩くのも山に登るのも、それを記事にして、このようなブログなどに書くのも、趣味であり、けっこう好きなのですが、それでも、たまに、なにかのきっかけで気分が乗らないことがあります。

躁鬱症などおおげさなことをいわなくてもいいですが、これはだれでも日常的に経験があると思います。個人的な生活のなかでも、ビジネスや団体活動などの“パブリック”な場合でも同じです。仕事や団体活動の場合は長年の習慣で身についた義務感や責任感というものが気分の凹凸というささいな感情を強制的に排除してくれますので案外これは乗り切るためのきっかけになります。しかし、そうでない場合、自分の日記とかブログなんかはこの類ですが、これは厳しいものがあります。

季節変わり目による体調の問題もありますが(実際にありました)、もう少し時間をかけてゆっくり歩き始めることにしましょう。今回はここまでです。

(写真は子ノ権現入口の鳥居。奥に寺院の山門が見えます)

利尻島と礼文島2019年06月27日 15:00


6月18日から21日まで北海道の利尻島と礼文島を訪れました。山の会のツアーですから何といっても目的は日本最北の百名山であり利尻山に登ることにありますが、道北の自然にも大いに関心がありました。出発の前には、利尻島の他に行く場所として、同じこの地域の国立公園の構成地域であるサロベツ原野にあこがれていたのですが、結果として礼文島も素晴らしいところであることを認識しました。

天候関係で利尻登山より先に礼文島のトレッキングがあったのですが、海岸近くの丘陵をめぐる遊歩道とその周囲の(本州であれば)高山植物の群落、冬の雪と強風を予感させる低く短い木々が広がる光景を目に焼き付けました。サロベツ原野には行けませんでしたが、最後の日に稚内空港近くの海岸砂丘に広がる湿原をほんの少しだけ歩くことができて、北海道最北の原野景観を楽しむこともできました。

利尻山では山麓に広がるエゾマツやトドマツの樹林帯が印象に残ります。もちろん、そこに分け入ったわけではなく、細い登山道から見える範囲なのですが、亜寒帯の森林の一端を体験できました。感覚ですが、この樹林があれば、多くの動植物は冬の風雪にも耐えられると感じました。

利尻島や礼文島には3000年以上前の縄文遺跡が残されています。オホーツク文化圏というそうでアザラシなどの海獣や魚類、貝類などを主食とした独特の採集生活を送っていたようです。現在でも、この島々の主要産業は昆布などの海産物です。今も海の幸に頼って生活していることになります。今後はこれに観光が加わるのでしょう。


↓登山を含めた詳しい記録はこちらのブログでご覧ください
https://00418964.at.webry.info/201906/article_1.html