久しぶりの浅草―その熱気 ― 2020年09月25日 20:27
5~6年ぶりに浅草に足を運びました。前回行ったのは多分「江戸名所百景巡り」のひとつで、かなり大人数での訪問だったと思います。今回は家族旅行ということで、廻った場所も、東武博物館に東京スカイツリー、墨田水族館さらに花屋敷というお遊び系の施設ばかりで、最後に水上バスに乗っての隅田川巡りですから、本当に初歩の東京観光案内パンフレットみたいな3日間でした。
今年は2月から続く感染症の影響で人々は旅行はおろか近くの散歩や買物さえ遠慮しなければならない状況が続いていましたので、9月の中旬になり、対策ができたというのか、対応がうまくなったというのか、マスクさえつければ出かけても大丈夫という雰囲気が生まれてきました。これ以上の自粛生活が続けば生活破壊が起こるということがわかってきたのでしょう。
私は当初から、ひとは生きていく上でのある程度のリスクは受け入れていくものだと思っていましたから、あまり気にしないで、ほとんど毎日外に出ていました。江戸時代以前とまではいかなくても、ほんの数十年前まで、治安も悪いうえに医療体制も十分でなく、一歩外に出ればなんの情報連絡手段もなかった時代がありました。そのとき、事故や犯罪に巻き込まれる可能性は、いまの新型コロナに罹患して死亡する可能性よりはるかに高かったのではないでしょうか。
さらにいえば70~80歳台の人がこの先10年くらいで死ぬ割合は新型コロナでの死亡率の上昇率なんか誤差にすぎないくらいちいさいと思います。私のこの考えは「死ぬのがそんなに怖いのか」という、乱暴な言い方にいきついてしまいますのでこのへんで止めますが、本音はそんなところです。
そんな現在の浅草で印象に残ったのは、いわゆる夜の街―といっても雷門通りから国際通りまで続く狭い街路に延々続く小さな居酒屋とその中に納まりきれずに外にあふれ出た人たちの陽気で賑やかな様子でした(上の写真)。多分、現在の日本の何処でもこんな熱気のある場所はないんじゃないでしょうか。「浅草、すごいなぁ」というのが正直な感想です。
2回連続―雨中の登山 ― 2020年09月29日 16:27
投稿しませんでしたが、9月中旬に飯能にある「棒ノ折山」に登山に出かけ、途中から雨になり、かなり濡れながらの、しかも途中で熱中症とおぼしき症状でダウン(休憩ですが)するという情けない経験をしました。その後、秋の長雨も終わったと思っていたのですが、またしても、登山中に雨に降られるということになりました。
場所は日向山(ひなたやま)。甲斐駒ケ岳の北東に位置して、甲斐駒ケ岳はもちらん八ヶ岳連峰の眺望も良いという評判の山です。おなじみの地元の山の会一行13名(男4名、女9名)で車3台に分乗して朝霞を元気に出発しました。実はこの時も雨模様だったのですが、いつも参考にしている天気予報サイト(「てんきとくらす」など)の登山指数が午前中はAでしたので、それを信じていました。途中、中央道の笹子トンネルを過ぎたあたりからは雨が上がったようにみえましたので一同安心して、竹宇駒ケ岳神社駐車場に到着。ここは甲斐駒ケ岳方面への登山口でもあるので立派な施設や売店まであります。警察や警備員の方もいましたが、休日はいつもこうなのでしょうか。
午前9時前、登山開始。ここから途中の矢立石と呼ばれる日向山の登山道まではかなり急な登りになっています。しばらくして細かい雨が降り始めましたが樹林帯の中の道ですのでそれほど気にはなりません。コナラやクヌギなどの樹種が多いようです。すべらないように注意するので足元くらいしか見ませんが、霧の中ですから遠くは見えません。林の中の下草は少なく丈の低いササが目立つ程度です。1時間ほどなんとか登り切ると車道が現れました。ここが矢立石でしょうか。ここまでは車が入れるようで、ここからが純粋な日向山登山になるわけです。
車道を超えて歩き始めると、右側の樹林の霧の中に角ばった大きな岩が浮かんできましたので、多分これが矢立石なのだと納得しました。ここからの道は両側がかなり背の高いササで覆われています。湿った空気の中、あざやかな緑色のクリの実や白いキノコが色どりを与えてくれます。次第に標高が上がり、気温も下がって、廻りの木々もカラマツなどになっています。雨はそれほど強くありませんが、傘をさしたり、大きなレインウェアを着たりと皆さん忙しいです。時々、立ち止まっての休憩を挟みながら、1時間以上歩くと、急な登りは終わり、平坦な頂上が見えてきますが、そこを横にアップダウンしながら歩く続けると、いきなり白い砂に覆われた斜面にでました。ここが頂上(1660メートル)であり、白ザレで有名な雁が原です。黒い岩に白い砂、海岸のような光景ですが、これは風化した花崗岩ということで海砂よりはかなり粒が荒いようです。ここからは(天気が良ければ!)八ヶ岳や甲斐駒ケ岳方面の絶好の眺望があるはずなのですが、この日は、極端にいうと足元まで白いかすみのスクリーンにつつまれて、不思議な幻想の世界になっています。
「こういう日もありますよ」ということで、近くの木の下で昼食休憩をとります。これは昨年からのようですが錦滝方面も通行禁止になっていることもあり、このまま来た道を下山です。濡れてはいますが特に危険な箇所もなく、13人全員が同時に出発地の竹宇駒ケ岳神社駐車場に到着できました。着替えも済ませて帰ろうというところで、S氏の車に問題が発生! なんとセンサー機能の異常で高速道が走れないとか。近くのディーラーまで行って応急修理をするということになり、最後に立ち寄る三芳SAまで別行動になりました。1時間弱の遅延ですんだのですが、電子制御の最近の自動車にも思わぬことが起こるものです。
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