佐渡島の「金剛杉」 ― 2020年08月21日 13:36
前回の記事で紹介した加藤庸二氏の別の著書『日本の島旅』(PHP)を読んで佐渡島の山中にある金剛杉のことを知りました(上の写真=同書の26頁に掲載されています)。雪深い佐渡北部の標高950メートルの森林にある、人間の伐採から免れ、静かに、しかし悠然と数百年の間立ち続けている巨木です。
固有名がつくほど有名な杉というと、まず浮かぶのは屋久島の「縄文杉」でしょう。とはいえ、縄文杉も屋久島が世界遺産になり観光名所になってから一躍有名になったわけですが、それまでは地元のひとやごく少数の登山者にしか知られていなかったといわれます。金剛杉も同じで、こんなに有名になったのは西暦2008年の北海道洞爺湖サミットの際、その写真が紹介されてからといわれています。その後、この木も佐渡観光のひとつになりかかっていましたが、生育場所が新潟大学の演習林内であったことや多分、縄文杉の事例なども参考になったのでしょう。むやみな開発にさらされず、一日16人までのエコツアーとしてしか入れないことになっているようで安心です。
こうした自然の驚異は、確かに誰でも手軽に行ってみたいと思う反面、知る人ぞ知るみたいな神秘性があったほうがいいのだとも思います。困難であれ、観光と自然保護を両立させることにしか未来はないのです。
私はこの金剛杉を写真で見ただけですから、その魅力を実感込めていうことはできません。ただ、それほど多くありませんが、近郊であるいは旅先の寺社や森林で偶然見かける巨木には、ひとを圧倒する存在感を感じ、その生命力に荘厳さを感じます。最近では熱海・来宮神社神社のクスノキの巨木があります。地元では浦和・玉蔵院や志木・宝幢寺のケヤキが立派で、時々会いに行きます。写真で見る限りですが、佐渡島の金剛杉は、ただ巨大というだけでなく、積雪や強風に耐え抜いて周囲に枝を伸ばした、古武士のような頑健さと強烈な風格を感じます。温暖な地で巨大になった熱海のクスノキが歳月を経た宇宙的な神秘さを感じさせるのとは違った魅力を持っています。
佐渡島は2回渡ったことがありますが、自由な時間がとれるようになった今、この巨木を含めてゆっくり回ってみたいと思っています。
固有名がつくほど有名な杉というと、まず浮かぶのは屋久島の「縄文杉」でしょう。とはいえ、縄文杉も屋久島が世界遺産になり観光名所になってから一躍有名になったわけですが、それまでは地元のひとやごく少数の登山者にしか知られていなかったといわれます。金剛杉も同じで、こんなに有名になったのは西暦2008年の北海道洞爺湖サミットの際、その写真が紹介されてからといわれています。その後、この木も佐渡観光のひとつになりかかっていましたが、生育場所が新潟大学の演習林内であったことや多分、縄文杉の事例なども参考になったのでしょう。むやみな開発にさらされず、一日16人までのエコツアーとしてしか入れないことになっているようで安心です。
こうした自然の驚異は、確かに誰でも手軽に行ってみたいと思う反面、知る人ぞ知るみたいな神秘性があったほうがいいのだとも思います。困難であれ、観光と自然保護を両立させることにしか未来はないのです。
私はこの金剛杉を写真で見ただけですから、その魅力を実感込めていうことはできません。ただ、それほど多くありませんが、近郊であるいは旅先の寺社や森林で偶然見かける巨木には、ひとを圧倒する存在感を感じ、その生命力に荘厳さを感じます。最近では熱海・来宮神社神社のクスノキの巨木があります。地元では浦和・玉蔵院や志木・宝幢寺のケヤキが立派で、時々会いに行きます。写真で見る限りですが、佐渡島の金剛杉は、ただ巨大というだけでなく、積雪や強風に耐え抜いて周囲に枝を伸ばした、古武士のような頑健さと強烈な風格を感じます。温暖な地で巨大になった熱海のクスノキが歳月を経た宇宙的な神秘さを感じさせるのとは違った魅力を持っています。
佐渡島は2回渡ったことがありますが、自由な時間がとれるようになった今、この巨木を含めてゆっくり回ってみたいと思っています。
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