一里塚はどこ?2018年11月28日 18:13


博物館友の会の「まち歩き研究会」で甲州街道を歩きました。11月16日ですから、本来なら集合場所のJR高尾駅付近から八王子追分までのイチョウの並木は黄葉の盛りのはずですが、今年は少し遅いようです。それでも歩き始めには見事な景観が見られました。やがて八王子の市街地に近づくほどイチョウの黄色は少なくなっていきます。まるで都市の温暖化の見本のようです。

今回歩いた高尾駅付近の甲州街道は、八王子宿から次の小原宿まで中間にあたりますので、実はあまり古い商店や民家が見当たらない地域のようです。それでも『甲州古道』という観光地図を参照しながら歩いていくと、歩き始めて15分くらいの場所にある八王子市役所横山事務所付近に「新地の一里塚」の跡があるように記載されています。しかし、何も見当たりません。実は、一度下見に来た時に、この横山事務所で聞いてみたのですが、どうもこの一里塚のことをご存知ないようでした。紛らわしいことに、この事務所の敷地には、オオツクバネガシという市指定の天然記念物の大木がこんもりとした塚の上に堂々とそびえています。

何気なく通るとこれが一里塚の跡のようです。しかし、上の写真にあるように説明版では何もふれていません。情報を総合すると、少なくともこの場所、あるいはこのすぐ近くに一里塚があったことは確かなようです。戦災や道路拡張工事の時に跡形もなく消えてしまったのだと思います。

貴重な甲州街道の歴史の雰囲気を残しているのですから、掲示板を立てるか、あるいはこのカシの木の説明版の中にひとこと説明するくらいはしてほしいものです。

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