寄居・少林寺の羅漢像2018年11月23日 16:10


地元の山の会では、毎年、11月14日の「埼玉県民の日」には東武鉄道の特別乗車券を利用して寄居・秩父方面に出かけます。今年行ったのは、寄居から最も近い鐘撞堂山という面白い名前の山です。寄居には25日にも行くことになっています。なぜか、こういうふうに重なってしまうときがよくあります。

寄居で秩父鉄道に乗り換え、桜沢駅近くの八幡神社裏手から登山を開始しました。ここから鐘撞堂山一帯は民家に近いためと思いますが、スギ林などの植林ではなく、クヌギやコナラにヤマザクラなどが混じる落葉広葉樹林=里山の雰囲気です。

鐘撞堂山からの下山途中、羅漢山という箇所があります。そこを超えればそのまま円良田湖へ行けるようですが、その山のふもとに少林寺というお寺があり、その途中の急な崖面の藪の中にたくさんの石仏=羅漢像が顔をのぞかせています。これが少林寺の五百羅漢で、多分、このためにこの山を羅漢山というのでしょう。

羅漢(阿羅漢)とは、釈迦・文教の教えを実行した聖人ということらしいですが、各地の羅漢像(五百はたくんさんという意味でしょうか)を見ていると、どうしてこんなに個性的に造形するのだろうと思います。ここ寄居の羅漢像はあまり派手な観光地でないせいか、林の中で静かにこちらを見つめ、通り過ぎる我々の方が見られているようです。