金沢城の石垣2016年05月16日 03:33


金沢(石川県)での用事があり、半日ほどですが金沢城と市内の散歩をしてきました。金沢は相当以前に何回か行ったことがありますが、当時は古い街並みや文化にさほどの興味を持つこともなかったので、実は、兼六園も含めて、あまり記憶がありません。今回は、時間はあまりなかったのですが、公園になっているお城と有名な東茶屋の町並みだけは訪れることができました。

金沢城は「石垣の城」と言われています。確かに、要塞としての戦略的な理由やそこに置かれる建物に配慮したと思われる様々な手法による石組みの技術があり、それによって建設あるいは修理された石垣が存在します。場内には<石垣巡り>の案内版まであり数字をつけて9種類の石垣をあげています。現在では相当大きな観光資源として利用されているわけですから、金沢市民は前田利家・利長に感謝しているでしょうね。

朝早かったのでまだ市民しか歩いていない城内を2時間半くらいかけて歩き回りました。ちなみに本丸跡は再生された自然の森になっています。そこにあったはずの侍たちの生活を想像することはできません。金沢城に限らず、江戸時代はそう遠くはないのに、私たちはその遺跡に立ってもなまなましい戦の場面を思い起こすことがほとんどありません。せいぜい古城の感傷というところでしょうか。本丸跡から見下ろす兼六園では、バスから降りた観光客が足早に園内を歩いています。

・写真は戌亥櫓(いぬいやぐら)の石垣。
・石垣巡りの説明→http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/wall/