台風19号の被害2019年10月25日 12:08


先日、関東地方から東北まで広い範囲に風水被害をもたらした台風19号ですが、とりわけ箱根から奥秩父までの関東山地に大量の雨を降らせ、影響がかなり広がっています。奥秩父山塊の中央にある甲武信岳はご存知のように、関東平野を形成しながら太平洋に注ぐ荒川と流れ流れて日本海に至る信濃川(千曲川)の源流とされていますが、今回は、この2つの大河流域に洪水が起こりました。

相模川や多摩川なども被害が大きく、いわば東日本の河川すべてに影響が起こったというべきでしょう。ただし、河川というのはこうした急激な雨水の増加による侵食と氾濫を繰り返して地形をつくっていくものですから、人間の目から見れば「被害」ですが、自然の中では当然の現象ではあります。大型台風の原因とされり地球温暖化も最後はこうして自然地形と動植物への影響ということで精算されます。生物については、生息数の減少、生態の単純化ということで最後は増えすぎている人間に報復することになるでしょう。

身近なところで高尾山(八王子)地域もかなりの雨量があったということで、様子を見にいってきました。高尾駅から甲州街道沿いに歩いていると、道に面した家々の庭が荒れています。半分乾いた土砂が堆積しているお宅もあり、高尾山から流れている南浅川などが氾濫したことが見て取れます。公園など低地には「災害ゴミ」と書かれ、白い袋に入れられた大きな塊がいくつも置いてあります。

高尾山の登山口に近づくと甲州街道に沿って流れている案内川の水量が増し、何カ所かで堤防が崩れているのが目についてきます。川の中にの流木(皮がむけているのでまるで新しい柱のように見える太い幹)を引き上げているクレーン車があり、その先、高尾山氷川神社の参道近くでは堤防が完全に崩壊し、再建作業が行われていました。それでもこの日は晴れの予想のせいか登山客は結構多くケーブルカーも正常運転でした。ただし、1号路(表参道)と6号路は通行中止。稲荷山コースは高尾山までは特に異常は内容でした。

城山へ行く登山道のうち、いくつかは通行禁止ですが、本ルートは問題なし。下りは薬王院に回って、表参道を降りてみようと思いましたが、通行禁止のゲートの前に警備員がいて「工事中、今週中には回復の予定」とのことでまだ歩けません。琵琶滝を通るコースで下りましたが、ここも一か所、道が崩れていましたが、危険というほどでもありません。

確かにこの場所にもかなり雨が降ったようですが、見方によっては、この程度で済んでよかったという感じです。前回の風台風による(千葉県などの)倒木の被害の方が大変だったかもしれません。高尾山は森林が整備されている山であることを感じます。

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