法政むさし野会とは2018年12月29日 13:39


法政むさし野会という団体があります。その名の通り、法政大学の同窓会なのですが、大学公認の正式(?)団体ではなく、主に埼玉県に在住している通信教育課程の卒業生を構成メンバーにしています。多い時には50名くらいの会員がありまして、年に数回程度の会合―総会、講演会、勉強会、見学会などを開いてきました。さらに年3回、A4版4ページの会報を継続的に発行していました。

この会が珍しいのはやはり通信教育課程の卒業生がメインということでしょう。私は途中に休学期間があるので結構長い時間をかけて法政大学の文学部(地理学科)の通教課程を終了していますが、通信教育の基本は郵便等によるやりとりですから同窓生というはありませんし、友人関係というのもほとんどできません。

単位習得試験や夏・春秋のスクーリングでは受講生として机を並べますが、年齢構成がばらばらですし、期間も短かすぎます。地理学科には巡検という制度があり、数人が数日の間泊まり込みで調査活動を行いますので、一時的に親しくなる人はいましたが、遠方でしたので長い付き合いには至りませんでした。卒業後は特に大学を意識することもありませんでした。

そんななか、20数年前、2人の方より「通教課程の同窓会をつくりたい」というお誘いがあり、私は第1回から参加をしていました。会員は卒業年度はもちろん年齢、学部それぞれ違う人たちですが、みんな学習意欲が強く、昼間の会合、夜の懇親会と、いつも楽しい時間を過ごすことができました。

しかし、最近は個人情報保護というおなじみの理由で新しい卒業生に直接の連絡をとることが難しくなって新規会員がほとんどないことに加え、会員の平均年齢が上がるという、多くの組織で共通する“高齢化”に直面していました。自然解散でもよかったのかもしれませんが、会長の意向で今年度(2019/03)で会を解消することになりました。

それ以後は有志による不定期の集まり(懇親会?)を継続することにはなっていますが、まぁ普通の同窓会はこんな感じですよね。この法政むさし野会の最後の会合が2018年11月に埼玉県寄居で開かれました。出席者はそう多くはなかったですが、荒川の崖の上にたつ堅固な古城として有名な鉢形城を見学した後、城跡の対岸にある京亭という料亭でゆっくりと懇談しました。上の写真はこの料亭の庭で撮ったものです。