十勝岳で大火口をのぞく2018年07月16日 17:09


おなじみ地元の山の会が企画した7月8日から4日間の北海道・大雪山登山ツアーに参加しました。出発前から最終日の羽田着まで予想外の出来事やハプニングの連続でしたが、登山計画自体は悪天候の中、予定通りに終了しました。その模様は山の会のブログに書きましたのでご覧ください。(http://00418964.at.webry.info/

この登山ツアーの中で感じたことをいくつか。まずうれしかったこと。旭岳もそうですが、特に十勝岳登山で、活火山の象徴である噴火口を間近に見られたことです。望岳台登山口から石ころだけの急坂を登ること1時間45分、巨大な火口の縁に出ました。(上の写真)左に擂鉢火口、右にグラウンド火口です。十勝岳火山群中央部というそうですが、火口グラウンド火口の先には中央火口があり、擂鉢火口の縁を逆に進めば昭和火口の噴気が確認できるのでしょうか。目の前には槍のように切り立った十勝岳の主峰がそびえています。この日(7/10)は天候が悪く視界もよくなかったのですが、ときおり霧が切れて火口全体が見渡せます。植物の姿はいっさいなく火星のように荒涼とした世界が続いています。私はなぜかこういう風景が好きで、これは感激でした。(なお、擂鉢火口の長径は約400メートル、グラウンド火口は約800メートルです)。

次に印象に残った自然は1日目(8/9)の旭岳~黒岳縦走で遭遇した雪渓です。特に旭岳の北東斜面、同じく北鎮岳北東の大きな雪渓、実は初めて見る本格的な雪渓でしたので新鮮な光景でした。雪渓といっても斜面に残った残雪と思いますが、ともに下りだったこともあって慣れない私はてこずりました。あとで知りましたが、雪渓の上は冬山に近いアイゼンが必要だったようで、4本爪の軽いものでは制御が難しかったのかもしれません。夏山を甘く見てはいけません。

最後に私の体力。1日目の縦走は8時間以上歩きましたが、それほど疲労は感じていませんでした。少し前の奥多摩の御前山から鋸尾根縦走のほうがよほど大変でした。しかし、2日目の十勝岳登山では、景観には感動しましたが、その後、足が続かず、上に書いた火口付近で景色を眺めながら休憩していました。私の体力は2日以上もたないのか! 情けないことでした。