柳瀬川の「淵の森」を歩く2017年03月23日 10:25


暖かい陽気の中、昨年秋に続いて志木市の環境団体主催の「柳瀬川ぶらり散歩」の2回目(3/20)。今回は、所沢市の空堀川と柳瀬川の合流点付近から西所沢駅まで5時間あまりのやや長い行程を歩きました。志木駅前から路線バスで前回解散地近くの台地上へ、ここから見下ろす柳瀬川低地はかなり迫力があります。崖下の柳瀬川・空堀川合流点へ。この場所が前回の最終地点で、今も河川改修作業が続いてるようです。現在の空堀川の一部を新柳瀬川と結び、蛇行している柳瀬川を直線化する洪水対策ですが、残った旧柳瀬川もそのま残すということで結構複雑な工事になっています。

この改修工事ではなるべく川岸の自然地形を残すようにと要望したそうですが、受け入れられたのは空堀川部分だけだったようです。見慣れていないせいか、水のない空掘川はかなり異様な感じです。その後、旧空堀川の流路を利用した「せせらぎ公園」や「中里緑地保全地域」を見学し、市民の努力によって貴重な自然が守られていることに感心しました。

ついで空掘川をはなれ秋津駅方面へ。この付近の柳瀬川もくねくねと蛇行していますが、川岸ぎりぎりまで宅地化されていて、遊歩道もありませんが、改修は不可能のようです。西武池袋線を超えたところの秋津公園で昼食休憩。

その後、安松橋を渡って柳瀬川を降りると、貴重な自然林に囲まれてゆっくり蛇行する水の流れがあります。ここが「淵の森」です(上の写真)。一時、宅地化の危機がありましたが、多くの市民の活動で公有化され、この貴重な景観が「トトロのふるさと基金」により保存されたのは有名な話です。河畔林もかなりの部分が保全されています。私は以前、鎌倉古道の探索会でこの上の神社まできましたが、川には寄りませんでした。関心の持ち方で地域の自然や景観の見方も変わりますが、柳瀬川沿いは古代からの関東地域の文化の交流地でもありました。