妙義山の岩場2019年05月31日 18:49


群馬県の妙義山は手軽なハイキングコースとしても人気がありますが、実は日本でも有数の上級登山路が併存している危険な山でもあります。私は高校生のころ一度、数年前にも一度登っていますが、いずれも一般道を踏み外さない範囲での山歩きですから、この山の危険度は知りません。今回、体験(経験)ということでやや難易度の高い岩場を中心にしたコースに挑戦しようといういことになりました。

ということで通常の記録は残しませんが、経過だけをいいますと、妙義山の登山口のうち、この山の玄関口である妙義山神社のある白雲山登山口とは反対側の中之岳神社から入る登山口から歩き始めて、まずは石門めぐりコースへ。石門とはこの山の代表的な景勝地で、ようするに橋の形に中央部がくりぬかれている奇岩群で全部で5つあります。この石門の場所自体がかなり険しい崖の間にありますから、鎖などを使って登ることが多くなります。ただし、ここはまだ一般コースです。

第4石門からいよいよ「上級者コース」に入ります。『一般登山者は立ち入らないでください』というさりげない案内があります。ここからは中之岳に登ります。中之岳は金祠山という大きな山の一部です。ちなみに、妙義山はこの金祠山に、先ほどの白雲山、そして、金鶏山という3つの山のことをいいます。金祠山から白雲山までの山頂付近がすべて危険個所です。金鶏山にいたっては「登山禁止」となっていて、これは通常はいきません。

ただ、今回は「岩場の訓練」ということで、私としては初めてこの禁断の場所に踏み込むことになりました。いくつかの岩場を鎖で乗り越え、これはそれほどでもありません。そして、いよいよ中之岳の頂上をのぞむ、多分20メートル以上はありそうな2段になっている、ほぼ垂直な断崖の下に到着しました。これはそこそこの技術力(と腕力)を必要とする感じです。

結果としては、一応登りました。ただし、下りの最後あたりで手を滑らせてしまい、左腕に擦り傷をつくってしまいました。皮膚の裂傷ですから10日間くらいでほぼ目立たない感じまでになりましたが、これは教訓です。岩場では頼りになるのは自分だけですから、甘く見てはいけません。初心者で反射神経もいいとはいえない私は、難しいと思った場面では遠慮して、楽しい登山を楽しみたいと思います。

写真は中之岳の頂上。神社があります。ここも信仰の山なのです。