高尾山に登りました2015年12月24日 09:59


12月22日、好天が予想されたので高尾山に登りました。今回は、稲荷山コースを選び、さらに城山から景信山まで一気に歩いて帰るという、初心者の私としてはやや冒険の要素を含んだ山歩きです。12月にはいってから高川山、陣馬山と中央線沿いの山を登りましたので、最後の締めくくりとしての景信山という感じです。私にとって初めてのコースがあるとはいえ、この山自体に難しいことはありませんが、一人であることや往復5時間以上のほぼ休憩なしの運動量が少し心配ではありました。

稲荷山コースは、高尾山の一般的なルートの中では一番距離が長い、ガイドブックでは「本格的な尾根歩き」と説明があります。平日なので登山者はおおくありません。この山では珍しく前後に人影が見えない場面もありました。登山道や標識がしっかりしているので地図を見なくても迷うことはありません。やがて歩くうちに様々な登山者の姿が現れ、声をかけながら追い抜いたり、追い抜かれたり。グループも多いですが、壮年から老年(失礼)のひとり登山者が多いのもここの特徴です。ひとりの人でも、男女を問わず、あいさつして簡単なやりとりができるのが山歩きの良さですが、この場合でも同世代の女性のほうが話しやすく面白いのは、登山以外の通常のイベントと同じです。反対に、何か悩みでも抱えているのか、修行者のように、堅い表情でもくもくと歩いている人にはなかなか声をかけにくいものです。展望台や紅葉台付近にはこの日の「ダイヤモンド富士」を撮影しようというカメラマンがたくさんいました。夕方まで好天でしたからいい写真が撮れたと思います。

登山路というのはどこもそうですが、古代の道がそうだったのだろうと思わせる一筋の踏み分け道です。熊野古道も信仰の道であり、生活道路ですが、あれも一種の「登山道」でしょう。高尾山の道は一般的に広くて何人も並んで歩けるところが多いですが、<写真>のような道ももちろんたくさんあります。稲荷山ルートでもビレッジセンターのあるにぎやかな頂上に出られますが、迂回して直接、城山方面に向かう5号路というのがあります。ここを行くと高尾山でもかなり違った雰囲気になります。帰りはここを通りました。

午前9時、登山口出発、午後3時下山。思ったより疲労はなく体力にひと安心。都心は16度Cまでなったという暖かさで、歩くうちに暑くなり、景信山の頂上では風が強くやや寒かったですが、とにかく下山して日が傾く頃まで、ダウンの上着は脱いだままでした。歩く途中での服装の調整は慣れないのでややあわてました。