美しく怖いシャクナゲの花2026年05月28日 18:17


5月の中旬、伊豆半島の天城山に登ってきました。天城山は伊豆半島最高峰の万三郎岳(1406m)を含む天城連山の総称で、原生林や池が広がり、豊かな自然が残されているので私も観光などでたびたび訪れていますが、登山は初めてです。東伊豆の伊東駅からバスと車で約1時間の「天城高原」地区はゴルフコースが有名ですが、天城山を縦走するハイキングコースも整備されています。有名な場所なので手入れがされていると思ったのですが、万三郎岳、万二郎岳をめぐる周回コースのかなりの部分の登山道がかなり荒れていて、丸太などで設営されていますが、ほとんど歩けないような場所もあります。特に縦走後半の下り部分では、標高差も少なく地図上では平坦に見えるのですが、思わぬ時間がかかってしまいました。


もっとも、これには登山者(私のこと)の高齢化に伴う肉体の限界もあり、致し方ないのかもしれません。文句をいいましたが、今回の登山道はすべて温暖林の豊かな樹々に覆われた樹林で、まさに「涼しい環境と豊かな自然が魅力」といううたい文句通りの山歩きになりました。ただ途中に無数にある林の中の小流や谷川といった水の流れがほとんど枯れていて、岩石の河原を横切るということが多く、今年の冬の水不足を実感しました。また、そのせいで、登山後の2日間、脚の筋肉が痛かったです。






このシャクナゲは、平地の庭園にも普通に見られますが、標高2000メートル以上のほとんど森林限界というような、しかも岩だらけの場所に生えていて、春には綺麗な花を咲かせます。その理由ですが、その厚い葉には「毛茸」と呼ばれるふわふわとした毛が生えており、これが厳しい山岳環境での強い日差しや乾燥、風から身を守るようです。さらに、なんとその葉や花、蜜などには「グラヤノトキシン」という強い神経毒が含まれいて、誤食すると人間にとっても危険なほどだそうなので、当然シカなどの野生動物の食害からも守られているという、まさに「きれいな花には毒がある」を実践しているわけです。この「きれいであり、シカなどの食害もない」というのが現代日本でもっとも身近な植栽に利用される理由だと思えます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mylongwalk.asablo.jp/blog/2026/05/28/9857053/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。