那須岳をへて三斗小屋温泉へ2019年09月30日 14:47


9月の下旬、福島県の那須岳(茶臼岳)登山そして三斗小屋温泉に行ってきました。最初の日、天候は快晴なのですが何とも風が強く、特に那須岳の火口壁に到着してから風はさらに強烈な感じでした。牛ケ首で一休みしてから、11時40分頃、姥ヶ平という樹林に囲まれた平坦な場所に出て一息、振り返ると那須岳の火口から白煙があがっているのが見えます。那須は巨大な火山です。ここまで来て山麓から山頂部に至るまで紅葉はあまりありません。ブナの葉も色づいていませんから、まだ早いのか、9月の暑さで変化したのか、ナナカマドも赤い実をつけているのに葉は黄色く枯れているような感じがします。ただ、山腹の方角によってはきれいに見える場所もあるようです。

ここから三斗小屋宿温泉まではササやブナの見事な天然林でいかにもクマの出没しそうな場所です。険しい道のようですが、かつての会津中街道の一部のようで、かなり整備された箇所もあります。途中にはこの地の歴史を示すプレートなども置かれていました。それによると、江戸時代初めの日光大地震で会津西街道が水没で通行不能となったため、会津藩3代藩主松平正容によって1695年(元禄8年)に整備された新たな街道とのこと。次第に使われなくなりますが、幕末の会津戦争ではこの地でもかなりの戦闘があった模様です。その後は山の中の温泉ということで営業しているのでしょう。午後1時40分、その三斗小屋宿温泉・煙草屋に到着。いかにも古風な造りの素朴な宿です。

当然、携帯電話は通じませんが、電気も電話線もないようで、自家発電の生活。電話は衛星を使うのか30秒200円という青電話が外界との唯一の連絡手段です。草屋屋旅館は(名前と異なり室内は禁煙)野外に大きな露天風呂があり、男女は時間を区切って入ります。一行は、非常に気持ちの良いこのお風呂に順番通りにつかりました。

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