旧中山道・碓氷峠の紅葉2018年10月29日 15:20


中山道を北上すると群馬県と長野県の県境に差し掛かります。ここが碓氷峠になります。高速道路や新幹線であっという間に通り抜けてしまう現在ではあまり実感がわきませんが、歩いたり鉄道もまだ十分発達していなかった時代には、ここが中山道でも最大の難関のひとつでした。徒歩の時代の中山道(旧中山道)の道筋はいくつか残っていますが、この碓氷峠付近も観光地・軽井沢のひとつのアクセントみたいな場所として歩くことができます。

本来の目的地ではなかったのですが、ここを訪れ、ちょうど見ごろを迎えている紅葉を楽しむ形で散策することができました。軽井沢駅から続く商店街も旧街道ですが、しばらく行くと峠への車道とは別に山道がつくられています。30分ほど適度な傾斜の細道を登ると見晴らし台に到着します。シュールなまでに赤い紅葉が植栽されています。遠くを見渡せば、浅間山から上州の山々まで一望することができます。

横川(安中宿)の方から京都方面に中山道を登ってきた旅人は、碓氷の関所を通り、息を切らせながら山道を登り、ここで、目の前に噴煙をたなびかせる浅間山の威容を眺めたことでしょう。峠の上には現在でも、熊野神社があり「力餅」を名物とする茶屋もにぎわっています。気候が秋なら、現代のわれわれよ同じように紅葉を楽しんだかもしれません。しかし、それより、前途の旅の厳しさに暗然とした人が多かったような気がします。

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