排水路も池も河川の跡2018年03月30日 14:32

武蔵浦和駅周辺の「まち歩き」を行いました。主催者ですから、当然、観音堂や板碑、庚申塔などの文化財も回りますが、私が個人的に興味を持っているのは実は地形なんです。浦和の西部地区もかつての河川(入間川)やさらにその前の縄文海進にみられるようなダイナミックな地形の変遷の跡が残っているところが面白いのです。

先ず、最初に回った睦神社、もとは富士浅間社だったそうですが、大宮台地先端の崖線上にあります。まさに舌状台地という感じです。崖の下には今でも小さな池がありますが、かつてはここで雨乞い神事が行われたそうです。この地が海(太平洋!)に面した温暖な地であったことを示すこの神社の社叢林は市の天然記念物です。

最後に、これもかつての河川の跡を利用した別所排水路は「花と緑の散歩道」となって新幹線と並行して別所沼公園まで伸びています(上の写真)。別所沼公園の池も入間川の旧流路といわれています。こうした地形の歴史を感じながら歩いていると、単なる遊歩道も楽しい川歩きのように思えます。