高尾山の南稜ルート2017年12月14日 14:22


最近けっこう登るようになった東京・八王子にある高尾山。東京や近県の人たちの憩いの場として有名です。もともとは信仰登山に始まる古い歴史を持ちながら、今や一大リクエーションスポットのような場所あるいはイベントステージに移行している様な気がします。それでも自然を求める人々が楽しむ機会あるいは多くの登山愛好家にとっての手ごろなトレーニングの場としてこの高尾山は利用されています。

この高尾山には頂上を目指す本来の登山路(6つ)の他に、裏高尾、北高尾、南高尾の3方面にも登山ルートがあります。「裏高尾」とはいいながら城山や貴信山方面は、高尾山登山の延長のようなものなので行く人はかなりありますが、南北の稜線ルートはメインルートではないためかハイカーも少ないようで、ちょっと裏街道風の雰囲気があります。

今回、地元の山の会の人たちと、高尾山「南稜線歩き」を楽しみました。甲州街道沿いの「橋本屋」という割烹の横を入った住宅横の細道が登山道で、けっこうマイナーな出発点です。裏街道の神髄です。少し上がった四辻には高尾駅も戻るコースがあります。

このルートは基本的に高尾山とは甲州街道を隔てた稜線上を適度なアップダウンを繰り返しながら進みます。したがって、高尾山に登っていては見えない高尾山の姿が見えます。高尾山はその形状というよりは山上が平坦で僧房など多くの施設が造れることが修験の場に適していたのかもしれません。草戸山されにいたり、次の三沢峠を経て西山峠へ。林の向こうに見え隠れする城山湖の風景で一息つきます。

このあたりが一番眺めのよい場所とかで全員で座って優雅に景色を鑑賞しました。左手に津久井湖の青い水面が臨め、右には相模川が蛇行しています。南稜線はこうした川と湖が目を楽しませてくれます。また、このコースはいたるところにベンチや展望デッキが設営されています。途中で赤い服を着たパトロールの人にも会いましたが、観光ルートしてかなり整備されていることがわかります。

ここからあとはコンピラ山、中沢山を超えて本日の最高峰である大洞山(536m)へ。あとは南高尾山領を通って甲州街道まで下ります。下りきったところが大垂水峠。2車線の甲州街道が縦断しています。垂水というだけあって登山道にも何本もの湧水があふれています。街道を渡って山腹をくねくねと登って、高尾山の本道に到着します。大垂水峠で降りずに小仏峠を超えて貴信山にでることもできます。