第六天社の天狗2017年06月13日 13:45


予定のイベントが中止になったので、先日の「天狗の話」で講演者から聞いた岩槻(さいたま市)の神社=第六天社に行ってきました。いろいろな天狗を祭ってあるということでしたが、第六天社のいわれにも関心がありました。私にとってはこれも散歩のひとつですから、多少の時間がかかってもいいということで地図で調べてみると、東武スカイツリーラインの北越谷駅で降りて元荒川沿いに歩いていけばなんとかたどり着けるということがわかりました。

道順としては確かにその通りだったのですが、元荒川沿いの道が(多くの河川のように)遊歩道になっていると思ったのは間違いでした。駅から元荒川に向かっていくと確かに土手があり、その上は快適な散歩道になっています。少し歩くと公園もあり、その向こうには宮内庁の鴨場と思われる広大な緑地が広がっています。雰囲気もあり、自然度も満点。しかしそれはその先の梅林公園という場所までの20分間くらいでした。そこから先は車の行き交う普通の道になってしまいます。もちろん歩いている人はほとんどいません。

それでも川沿いに歩き続け、さいたま市(岩槻区)に入る頃には幅も狭く歩道もないというようなことになりました。道の途中には香取神社などいくつかの神社やお寺がありますから、これは古い道筋ということはわかりますが、あまり散歩にふさわしいところではありません。

1時間半くらいかかったでしょうか、ようやく第六天神社の参道に到着しました。参道は結構長いですが、あまりにぎやかではありません(失礼。日が悪かった?)。この第六天神社というのは少し変わった神社で元々は神仏習合の時代に第六天魔王(他化自在天)を祀る神社として創建されたということになっています。第六天魔王は、かの織田信長が自称したと伝えられるものですが、天魔とは仏道修行を妨げている悪魔のことらしいので、これが修験者のことであれば、この神社がそのモデルである天狗をお祭りしている背景がわかります。

ただし、明治の神仏分離の政策で、いまの神社自体は普通の形態になっています。天狗がご神体ではありませんので、探した結果、本殿脇の「納札殿」の中にたくさんの天狗のオブジェともいうべきものが展示されているのがわかりました。その中心には2体の石造りのカラス天狗がこちらを向いています(上の写真)。身長は1メートル強でしょうか。子供の様な感じもあります。それほど古いものとは思えませんが、だれがいつ奉納したものでしょう。

もうひとつ、この神社の独特なところは完全に元荒川に面していることです。本殿のすぐ裏に満々たる水をたたえた川がまるで池のように見えます。ご存知のように、元荒川というの現在の荒川が西に瀬換えをする以前の荒川本流の取り残された旧河道です。上流はなく、流れもほとんどないので増水をすることもありません。堤防が必要ないのです。神社の境内には船着き場が2か所あります。

昔、東京(江戸)から第六天神社にお参りする人びとは、静かなこの元荒川の流れを遡ってきたといわれています。

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