戸田市を「まち歩き」2017年04月10日 09:42


埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会という団体に入っていますが、この会のクラブ活動のような形で「大江戸名所百景を歩く」という見学会を2年程のあいだ主催してきました。一応の区切りがついたので、今年度からより自由な形で「まち歩き研究会」という名称に変更して、埼玉県内外の知っているようで知らない「身近な街」を歩きながら、その地域の歴史や文化、生活風景を楽しもうという活動を続けていくことにしました。

その最初の活動をこの4月7日(金)に開催しました。場所は戸田市です。予想外の32名が参集、はじめての参加者も多いようです。戸田のボート場も初めてというひとが大多数でした。近くにありながら意外に知らない街がたくさんあることを実感しました。実は私の初めてだったのです。

集合した浮間舟渡駅を出ると目の前に「浮間ケ池」があります。ここはかつて蛇行して流れていた荒川の旧流路で、河川改修を繰り返したこの土地の歴史がよくわかるように説明版が置かれています(やや見にくい)。駅前を離れ、埼京線の高架をくぐるとにぎやかな国道17号線に出ます。昔の中山道です。道路に沿って歩き、荒川に架かる戸田橋を渡り、土手の下を右に進むと水神社の前に出ます。

向かいの旧堤防の上と思われる場所に「渡舩場跡の碑」がありました。(上の写真)。その前の変哲もない路地が旧中山道とかで、現在の国道と少しずれているようです。

堤防上の道路を反対に上流に進むと戸田親水公園に出ます。戸田漕艇場(ボート場)のある公園です。細長い池のように見える、おだやかな水面がひろがって、大学生やシニアの皆さんの競走用ボートが流れるように移動しています。岸辺には大学のボート部の合宿所や艇庫がいくつも並んでいて、まさにボートレースの聖地の雰囲気です。ここで休憩がてらの散策タイム。隣接する戸田公園の桜並木も満開、楽しい時間を過ごしました。

次いで、戸田公園駅から戸田駅まで電車で移動。戸田駅前で昼食休憩後、戸田市立郷土博物館を訪問。連絡をしていたので学芸員の方の出迎え(?)を受けました。3階にある博物館で約1時間、戸田市の古代から近世、現代まで、ジオラマなど館内の展示品を見ながら見学と説明をしていただきました。こんな具合にゆっくり街を歩くことを続けていきたいと思います。