白幡の六地蔵観音2017年02月06日 20:00


さいたま市のサウスピア(桜区市民センター)に用事があったのでJR埼京線の武蔵浦和駅へ。時間調整のために少し散歩することにしました、この駅は乗り換えでなじみ深い場所なんですが、駅の外には、たまに浦和方面へ歩いて行くとき以外には降りませんので、それほど土地勘はありません。

この日は国道17号線を戸田方面に向かいました。歩いたことのない道です。17号線は埼玉県南部の人には本当に日常の道ですが、広い歩道があり、春先、桜の街路樹をながめながらここから浦和方面に歩くのは気持ちのよいものです。

10分ほど歩いた右側に「白幡観音堂」とかかれた石柱が目に留まりました。両側が大きなマンションや店舗なのですが、やや開けた境内には確かにお堂らしき建物が見えます。なんとなく入ると「足立坂東第十一番」とあり、お墓もありますから、かつては大きなお寺だったのかもしれません。そして左手に見事な六地蔵があらわれました。横には六地蔵を守るかのように、大きな曲がった錫杖を抱えた仏さまを上にいただいた石柱もあります。

六地蔵には交互に茶色と青の帽子、色とりどりのマグカップ、きれいなお花も供えられています。よく見ると造花のようです。多分付近の人がていねいに手入れをしているのではないでしょうか。石柱の側面には「天明四年」と彫られています。飢饉や噴火などの災害が絶えなかった時代にここに地蔵をまつって幸せを祈った人たちの気持ちが受け継がれているようです。