城ヶ崎海岸の松2017年01月31日 19:56


山歩きグループの新年会で静岡県の伊東へ。かなりの格安旅行ツアーですが、私はけっこう満足、他の人もそうだったようです。観光ビジネスではあっと驚くような豪華版からこうした超激安クラスまで相当の格差がありますが、それぞれが利益を出しているのですから不思議なことです。

2日目、朝8時すぎにホテルを出て、伊豆急に乗って城ヶ崎海岸駅へ、ここにある城ヶ崎海岸公園を2時間ほど歩こうという計画です。こうした場合、私はただリーダーについていくだけという主体性のない同行者です。この付近の海岸は火山から流れ出た溶岩と波の浸食で作られたけわしい断崖が続き、平地はほとんどなく、定住生活は大変だったと思いますが、現在は富士箱根国立公園の一部になっていて、観光地・別荘地・保養所として人気があります。私も何回か保養施設にきたことがあります。

この日は季節外れの暖かい陽気で多分20℃くらいの気温はあったのではないでしょうか。もともと暖帯性の気候でヤシの並木やアロエの植え込みなどが目立ちますので、とても1月末とは思えない感じ。風は相当に強かったのですが、少しも寒くはありません。岩場に打ち寄せる波の白さが印象的です。

風景とは別に、この海岸公園では松などの巨木が目につきました。上の写真は、吊り橋から城ヶ崎海岸駅へ向かう途中にある大木です。右の断崖、海岸と対比すると大きさがわかると思いますが、枝ぶりや太い幹の模様もとても美しい。さらに伊豆海洋公園をへて樹林中に静かに建つ蓮着寺へ。日蓮が伊豆へ流されたときに近くの俎岩に漂着したという伝説を持つお寺ですが、山門を入ってすぐにある「日蓮上人袈裟掛けの松」も驚異的な巨木です。本堂横にあるヤマモモの樹は日本一の大きさとの説明があります。その他にもこの公園の林の中には時代を経た巨木が目につきました。もう少し時間をかけて訪れてみたい場所です。