妙義山の中之嶽神社2016年08月14日 11:27


今年の暑さのピークを迎えようかという8/8に、奇岩で知られる妙義山(群馬県)に行ってきました。先日の霊山(福島県)に続き「岩場・鎖場の体験登山」です。妙義山といえば、長野方面に向かう電車や高速道路の車窓に出現する異様な山容で誰でも知っています。そしてこの山も霊山同様、山岳宗教の修験道の場として有名です。

古代宗教の発祥の源はたいがい、山か海か太陽です。さらに山には巨岩や巨木、湧水というものも含まれますが、そこに存在するだけで計り知れない力=エネルギーをもっている何かを敬い、尊ぶというのはごく自然な意識のように私には思えます。特にこの妙義山は中山道(それ以前は東山道)に近く、ひとびとが往来のたびに目にするだけに、その独特の山の形態はひとをひきつけたのでしょう。浅間山、榛名山という古代からの活火山が一望できる地でもあります(火山もまた信仰の山になります)。

中でも、中腹に連なる巨石の数々は見ているだけで圧倒されるものがあります。石門巡りコースでは中之嶽神社鳥居に立つと、高く険しい石段の向こうに木立を通して蝋燭状の直立した岩がそびえているのがわかります。実は、そこは登山口でもありますが(今回われわれは逆にここが下山口)登ってみると岩の周りには締め縄が張られ(写真)、この巨石がご神体であることがわかります。

なお、妙義山の山頂(金洞山など)を目指す険しい登山道は一般的には登れません。今回も鎖場とはいっても普通のコースでした。