丹沢にいきました2016年04月17日 10:26

やや季節をはずれた花のむこうに丹沢湖
地元のグループ「山遊会」の山行で丹沢山系の西部に属する「ミツバ岳、権現山」に行きました(4/12)。神奈川の屋根といわれる丹沢ですがどうも埼玉県のひとはあまりいかないようです。その理由は距離が遠いこと。今回も、早朝6時前に北朝霞駅を出発しましたが、武蔵野線→南武線(府中本町)→小田急線(登戸)と乗り継いで新松田駅に到着したのが9時過ぎ。そこからさらに40分以上バスに乗って目的地の丹沢湖に当着。登山口から歩くときには10時になっていました。

湖畔の滝壺橋(本当に滝壺の上にあります)を渡ったところから急坂の登山口が始まります。風が出てきてやや寒い感じになりましたが、坂道を登っている時は快適です。ところで、このミツバ岳という名称は通称(誤称)で、本当は大出山というそうです。頂上付近にミツマタの群落があり、春先に黄色から白に代わる特徴的な花をつけるのでこの季節に人気があります。複数の人の所有地で、かつて和紙の原料であったミツマタを栽培して出荷していた歴史が通称の語源のようです。現在はスギやヒノキが主体になっていますが、水源林としても保護されています。

ミツバ岳(834メートル)までの約90分は、多少のジグザグがありますが、ほぼ一直線に登ります。傾斜が急なのと、山の地質が崩れやすい砂状の土なので滑りやすくけっこう気を使います。ミツマタは山の中腹の各所にも見られますが、今年はすでに時期を過ぎているようです。

頂上付近にはたしかに群落があります。まだ黄色を残した花もあり、きれいです。ミツマタ以外には草花はほとんどありません。本当にミツマタの畑(ミツバタケ)です。丹沢湖方面の見晴らしはとてもいいですが、朝には駅前からも見えていた富士山はいつの間にかかすんでしまいました。どうもこの日は黄砂が飛んでいたようです。

続いて南にそびえる権現山へ。尾根伝いに約60分。ここもまた一直線の登りです。登り切った平らな場所に大きなベンチが2つあります。そのすぐ上が山頂(1019メートル)でした。ここで昼食。なお、この山の少し北に同じ名前の権現山があるので(1138メートル)こちらは世「代附権現山」というようです。

午後は一気に下山。この付近ではシカやイノシシ除けの柵が目につきます。丹沢はこうした野生動物の害が深刻なようで、立派なヒノキには食害を防止するカバーが掛けられています。薄暗い二本杉峠を経て、これまたとても急な道を一気に進むとがけ崩れの場所もありますが、やがて大きな砂防ダムのある河原へ到着しました。ここからは沢に沿って歩いていくと林道に出ます。帰りの御殿場線・谷峨駅は無人駅。登山客以外はあまり人はいそうにありません。御殿場線はJR東海の範囲になるのですね。

(追記:2日ほど多少の筋肉痛がでました)